甲状腺腫とは、甲状腺が肥大し腫れるように大きくなることを言います。
甲状腺の病気は、甲状腺が肥大したり、逆に小さくなったりなど、病気の種類を問わずほとんどの人が甲状腺自体に変化が出ます。
甲状腺腫には大きく分けて2種類あります。
ひとつは、甲状腺の原型のまま肥大して大きく腫れるように大きくなる、びまん性甲状腺腫です。
もうひとつは、甲状腺の中にコブが出来る結節性甲状腺腫です。
びまん性甲状腺腫と結節性甲状腺腫の両方を併せ持つ場合もあります。
甲状腺腫の種類は、甲状腺がどの病気かを判断するための手がかりになります。
びまん性甲状腺腫と結節性甲状腺腫の区別は、ほとんどの場合、皮膚の上から触ることで判断出来ますが、現在では、超音波を使用した検査が行われています。
甲状腺腫の超音波検査では、触れただけではわからないような結節性甲状腺腫でも発見できたりと、精密な検査ならではのメリットがあります。
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甲状腺機能亢進症とは、甲状腺機能異常のひとつで、血液中の甲状腺ホルモンの量が多すぎる状態を言います。
甲状腺ホルモンの分泌が多すぎると、その作用が強くなりすぎてしまうため、全身の代謝が高まりすぎてしまいます。
特に運動など体を動かしていなくても、普通の人が走り回ったような状態になり、もし、本当に走り回ったりしたらすぐにへばってしまいます。
甲状腺機能亢進症の具体的な症状としては、
・筋力が低下し、力が入らなくなる。
・指先が震えたり、ひどい場合は全身が震える。
・脈拍が速くなったり、動悸、息切れがする。
・体温が上昇し、著しく汗をかく。
・すぐに空腹になり、よく食べるようになる。特に甘いものが欲しくなるが、太ることはなく、むしろ痩せる。
・腸の動きが活発になり、下痢をしやすくなる。
・イライラしたり、落ち着きがなくなる。
・学生などの場合、極端に学業成績が下がる。
・朝起きれなくなる。夜更かしになる。
・一日をなんとなくダラダラ過ごすようになる。
甲状腺機能亢進症は、日本においてはバセドウ病と同じ意味で用いられます。
甲状腺機能亢進症は、バセドウ病を患っている人に圧倒的に多くみられ、また、甲状腺機能亢進症の症状はバセドウ病にもみられる症状でもあります。
ただ、甲状腺腫瘍で甲状腺ホルモンを異常に分泌するというプランマー病と呼ばれる病気がありますが、この病気のときにも甲状腺機能亢進症がみられます。
他にも、甲状腺の組織がなんらかの理由で崩壊し、甲状腺ホルモンが血液中に流れ出してしまい、甲状腺機能亢進症を起こすこともあります。
亜急性甲状腺炎は典型的な例で、甲状腺が肥大して腫れ、痛みを伴います。熱が出る場合もあります。
慢性甲状腺炎で一時的に起こる無痛性甲状腺炎もあります。
亜急性甲状腺炎や無痛性甲状腺炎の場合は、多くの場合が一過性であり、簡単な治療で治ったり、自然と治るケースがほとんどです。
また、甲状腺機能亢進症がみられるレアケースとしては、脳の下垂体から分泌される甲状腺刺激ホルモンが過剰に分泌されることによるものが挙げられます。
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甲状腺機能低下症とは、血液中の甲状腺ホルモンが減少し、新陳代謝が低下してしまう状態のことを言います。
甲状腺機能低下症でみられる主な症状としては、
・食欲がなくなる。
・腸の活動が悪くなり、便秘がちになる。
・精神的に活動が鈍くなり、すぐに眠くなってしまう。
・夏でも寒さを感じるほど寒がりになる。
・朝起きたときに顔の皮膚が突っ張る。肌がかさついて化粧のノリが悪くなる。ふけのような粉をふく。などの肌の異常がみられる。
・粘液水腫といわれるむくみがみられる。ひどい場合は顔がむくんで別人のようになる。粘膜にまで及んでしまった場合、舌が肥大しはっきりと発音が出来なくなる。
甲状腺機能低下症をの症状がみられる病気のほとんどが、慢性甲状腺炎です。
ただ、慢性甲状腺炎の人のすべての人に甲状腺機能低下症がみられるわけではなく、割合としては約半数です。
また、バセドウ病のアイソトープ治療を行った後や、甲状腺腫瘍の手術を行った後などにも甲状腺機能低下症の症状がみられることがあります。
甲状腺ホルモンは海草類に含まれているヨードを元に生成されますが、ヨードの摂取不足によって甲状腺機能低下症が起こるということは、現在の日本ではほとんど考えられないでしょう。
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